レベル

な~む法話

 あるの朝の通学・通勤時間帯の電車の中、女子高校生の会話です。

 「あのな、うちの学校、来年度入学するこ(娘)から化粧はアカンようになるんやて」

 「ふーん、うちらはええのんか?」

 「うちらはええのんや、入学の時そんな条件がなかったんや。そやし。今のままでええのんや」

 「ほんなら、来年からレベルが落ちるなあ」

 こんな会話を耳にしましたが、気になったのが「レベルが落ちる」という言葉でございます。

 「学業レベル」のことなのか、「美意識レベル」のことか、「お化粧技術レベル」のことなのかがよく分かりませんが、おそらく「お化粧技術レベル」を指してのことと推察いたします。

 この年代では、若さ、活動、青春などを連想し、お化粧なしの素肌で十分健康美を感じますし、お化粧した顔よりも瑞々しく清楚な「色気」すら感じる場合があります。お化粧技術の勉強などは不必要だと考えている私です。

 そういえば、最近では、お化粧の低年齢化が進み、小学生に化粧品を買い与え、子どものお化粧を楽しんでいる母親が増えたとのテレビニュースを聞いたことがあります。

 なんとも恵まれた環境、贅沢さ、安易な生き方であろうかと平和への悪乗りではないかとさえ思えます。

 国内外の諸課題を見るとき、どういう経過をたどって今日の平和な社会があるのか、これからこの平和をどうして維持するのか各人の「レベル」を持ち、その「レベル」をアップするための努力(汗)がみんなに求められている時期であることを痛感します。

(前田)

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