会報Vol.26 (令和3年1月1日付)から

お知らせ・会報

成道会と併せ感染症早期終息祈願を勤修

 去る12月8日の未明には、亀岡市でも南東の空に大きく美しく光る明星(金星)を見る事が出来ました。その前日に当たる7日に亀岡市仏教会の成道会を、余部町の浄土宗西岸寺・漆葉龍信住職で厳修しました。


成道会(12月8日)は、既に皆様良くご存知のとおり、お釈迦様が六年間の苦行の末、菩提樹の下で坐禅をし、暁の明星を見ながら悟りを開かれた日で、灌仏会・花祭り(5月8日)、涅槃会(3月15日)と併せ三仏会として最も大切な日となっています。


浄土系の各宗派では、お釈迦さまの苦行に思いをはせ、仏教を開かれたことやお念仏の教えに対する感謝の意を込め、お釈迦さまの名「南無釈迦牟尼仏」と阿弥陀さまの名「南無阿弥陀仏」をとなえて成道会を勤めます。


 一方、禅宗系の修行道場では、12月1日から8日早朝まで臘八大接心(ろうはつだいせっしん)と呼ばれる不眠不休の坐禅修行が行われ、これを締め括る儀礼として成道会が営まれます。


 仏教会の当日の参加者は、新型コロナの感染拡大に配慮して、会長、副会長、庶務、会計と担当理事の七名のみに限定して行いました。


 会場の西岸寺の本堂には、本尊の阿弥陀如来と共に釈迦如来が祀られ、導師は漆葉住職が、伊那は嶺松寺・伊藤和光理事が務められました。


最初に仏の入場を願う「奉請文」、「十念」「表白」の後、「阿弥陀経」を唱え、全ての衆生を救済できるよう努力することを誓う「発願文」、念仏を唱えるものは仏によって守られる「摂益文」、次に念仏を唱える「念仏一会」、最後に「回向」をして一旦終了しました。


 続いて、涅槃会(3月)、灌仏会(5月)にも行った感染症終息祈願「卻瘟(ぎゃくおん)神呪」を唱え、成道会は無事円成しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました